適当魔法少女・りおん!!

表と裏――。


真逆の方向からダークエネルギーが迫る――。


表組にシフォン班――。


裏組にエリザベス班が配置される――。


「うえぇ、人型(ひとがた)がいる――」


魔法少女の一人が、呻き、吐いた――。


「監理局からの情報を伝えます――人型、キューブタイプ、ウェーブタイプ、その後ろに衛星型が観測されています――」


「人型、キューブタイプは不規則に動き回り厄介です――それらに足止めされない様に――」


「あくまで、本命は衛星型です――何とか高軌道上で壊滅して下さい――」


『わかりました――』


シフォンとエリザベスの声が緊迫する――。


「不測の事態の為に、予備役の皆さんは既に待機しています――ですから、決して無理はしないで下さい――」


物腰柔らかく、鏡花が気遣う――。


無理をする――。


それは、「死」と同義――。


「大丈夫です――」


「私達で決着をつけます――」


シフォンが、懸念を「祓い」エリザベスが魔法少女全員の意思を総括する――。


「わかりました――」


鏡花が決意に応え、静かに言った――。


ふと、りおんは振り返る――。

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