適当魔法少女・りおん!!
ゴールドスタークラス――欧州カルテットに、シフォン――。
残り全員がシルバースタークラス――。
「全くきりがないねぇ――」
「そうね――」
アンテロッティが愚痴り、ローグが涼しく同意する――。
そう言いながらも二人は圧倒的な「火力」で、人型、キューブタイプを掃討してゆく――コステリッツの最強防御シールドに護られて――。
三人の「演奏」に「主旋律」が巧みに溶け込み、リンスロットのフロージョン弾が、ウェーブタイプを、そして人型、キューブタイプまでも薙ぎ払う――。
「おいおいリンス、私達の獲物まで――」
アンテロッティが、呆れる――。
「あら、不可抗力ですわ――それにしてもリンスって――りおんの悪影響ですわね――」
「かもな――」
「お二人さん、ここで遊んでいる暇はありませんよ――私達の本命は衛星型なのですから――」
リンスロットとアンテロッティの戯れを、ローグの麗しい声が覆う――。
「こちらは大体片付きそうですから、四人は衛星型に取りかかって下さい――後で私達も合流します――」
カルテットの旋律を邪魔しない余拍に自らの声を奏でるシフォン――。