適当魔法少女・りおん!!
「ほらほら、ひばりもりおんも気持ち悪がってないで、人型なんざサクッと倒しちゃうよっ――」
豪快にハンセンをしならせ、人型を撃ち消してゆくキャサリン――。
赤い蛍光色に発光し、自在に伸び縮みするハンセンが、蒸発させる様に人型を「喰らう」――。
見境なく敵を掃討する姿は「繊細」とは正反対の性質に映る――。
そして、そう見せようとキャサリンの意図が含まれていると感じなくもない、豪快さにまぶされた緻密さ――。
誰かさんと被りたくないというキャサリンの意識が産み出す「個性」故か――。
そんな彼女に背中を預け、それこそキャサリンにお似合いな二丁拳銃スタイルでドロシーは、淑やかに銃を捌き、銃口から放たれた高出力レーザーが、人型やキューブタイプを貫く――。
「エリザベスさん、表組はもう衛星型に取りかかりつつありますよ――」
分室の鏡花が、エリザベスの耳元で裏組の「自由奔放」さを抑制する――。
「さすがは欧州カルテットですねぇ――」
皮肉めいた独り言と、リンスロットにも劣らないフロージョン弾をダークエネルギー達に見舞うエリザベス――。
「キャサリンさん、遊んでいると金髪ドリルお嬢様に出し抜かれますよ――」
エリザベスが、煽る――。