適当魔法少女・りおん!!
「それじゃ、決着をつけるよ――――超電磁スピンーーーっ――」
「ここに来てネタのオンパレードだなぁ、事後処理が大変だよーっ――」
フィギュアスケートのスピンの様に、ひばりおんの躰はゆっくりと回転し始め、高速域へと達し、虹色の光がひばりおんとステッキ美人さんを覆って核に突進してゆく――。
恥ずかしげに「裸身」を晒したダークエネルギーの「切ない」レーザーも「光速回転」するひばりおんに弾き飛ばされる――。
「このまま核を貫くっ――」
『スペシャルローリングサンダーーーーっ――』
りおんとひばりが叫び、核に触れる――光速回転に伴う圧倒的な熱量で接触面は融解し、核の「躰」をひばりおんは「官能的」に貫いた――。
虹色の光が消え、回転が停止すると同時に合体は解除され、解放された月下美人が「はぁー」と安堵の想いを漂わす――。
魔法少女達が、核を取り囲む――。
防御に集中するあまり、標準的なダークエネルギーを壊滅する中軌道領域まで「侵入」を許した事実をまだ認識していない――。
静寂――――。
まだ奥の手を隠しているのか――。
全員が身構える――。