適当魔法少女・りおん!!
悦び、怒り、全ての念が入り交じった意味深な嘲笑を宇宙空間に響かせて、核は粉々に砕け散る――。
一粒一粒が異なる色彩を施された「宝石」――。
無数に拡散した核の亡骸に、太陽光があてられ、反射して魅せる表情に見惚れる監理局、鏡花、魔法少女達――。
それらの快楽を弄ぶかの様に、重力に導かれ、亡骸達は地球へと落下してゆく――。
「大丈夫です、全て大気圏で燃え尽きます――」
先に我に返った鏡花が優しく言った――。
言葉通り、亡骸達は魅惑的な色彩を僅かに残しながら大気圏へ突入してゆき、全身に炎を纏う――。
「あれって、皆にバレるよね――」
りおんがひばりに訊いた――。
「そうね――流星群として処理されるんでしょうね――」
「なる程ね――でも、辻褄が合わないから、わたしの時みたいに何とか記憶消去魔法を使うのかな――」
「そうでしょうね――」
まだ、彼らの煌めきの余韻の中で、りおんとひばりは紡ぎ合う――。
「わたし達とステッキさん達の合体って、参考になるのかな――」
「さぁ、どうかしら――監理局の分析を待ちましょう――気長に――」
「そうだね――」