適当魔法少女・りおん!!
「魔法少女カタログ――」
「ギクッ――」
「マリカ先輩って明らかに魔法少女カタログのサンプル動画1番のモデルだよね――」
「そ、そうかぁ――まぁ、似てるといえば似てなくもないかなぁ――偶然だよ、偶然――」
「ふーーん――」
懐疑なりおんの眼――。
「いやぁ、偶然というのは時に恐ろしいねぇ――あっははははぁっ――」
「じゃあ、サンプル動画1番はマリカ先輩がモデルって事でいいね――」
「はい――――」
ステッキさんが「罪」を認める――。
「しかしなりおん、こうして今もりおんが魔法少女でいられるのも、マリカの手助けがあっての事だ――」
ステッキさんの声が低く唸る――。
「あんな調子のマリカでも、片手の指で数えられるプラチナスターのひとりだ――今は予備役で出撃が激減しているとはいえ、その能力はゴールドスターを遥かに凌ぐ――」
「テブリクラッシュや、先のダブルダークエネルギー壊滅戦後の時限式記憶消去魔法は、マリカ達が行い、こうして人々は平穏な日常を享受しているのだ――」
「そうかぁ、じゃあ何かお礼でもした方がいいかな――ひばりのところの菓子折りでも持って――」