適当魔法少女・りおん!!
「勿論、わたしやひばり、キャシーとリンス達はハズレのポケットティッシュ――そして意外や意外、最後に残った無欲なドロシーが、高級温泉旅館一泊二日10名様御招待の1等を当てるんだよ――」
「あぁ、ひなびた高級旅館――贅沢な料理――心を癒す温泉の湯――」
「女湯で繰り広げられる官能的な宴――いたいけな躰を絶妙に隠す湯気規制によってコンプライアンスはクリア――しかし、セル版は全て開放されるから、あられもない皆の姿が――ぐふっ、ぐへへへっ――」
「あぁりおん、またヨダレが――」
もう自分で何もしなくなったりおんからハンカチを「奪い」ヨダレを拭うひばり――。
「温泉かぁ、一度は行ってみたいもんだねぇ――これぞ日本文化って感じだしな――」
腕を組み、目を閉じ、感慨深げにキャサリンは頷く――。
横に「控える」ドロシーが、一連のやり取りを「クスッ」と笑いながら見守る――。
「んでひばり、あるよね福引き券――」
「りおん、そんなに都合よく福引き券なんて私持ってないわよ――」
子供をあやす様に言い、ひばりはりおんの妄想を奈落の底へ突き落とす――。
「ですよねぇ――――」