適当魔法少女・りおん!!
「そう落ち込むなって、りおん――別に福引きの1等でなくたっていいじゃないか――日本じゃ、スーパー銭湯って所もあるんだろ――」
「そりゃ、まぁ――」
「じゃあ今度皆で行きましょうか――」
ひばりが提案すると「うん」とキャサリンが応じる――。
りおんは、とある場所に視線を定めていると、めざとくそれを感じたキャサリンが「わざとらしく」からかい始める――。
「あそこのこまっしゃくれは誘っても無駄だと思うぞ、りおん――堅物お嬢様は一般庶民と裸のつき合いはしないとさ――」
「いやぁキャシー、そんな事はないと思うけど――」
キャサリンの「挑発」に、やや戸惑い気味なりおん――。
「そこ――聞こえてますわよ――」
ドリルヘアを揺らめかせ、こちらに少し首を動かし、涼しい横目のリンスロットが「挑発」をいなす――。
「おやおや、それはすみませんでした――」
「いえいえ、わたくしも一緒に行く事自体、やぶさかではありませんのよ――あなたのそのぶにぶにした如何にもアメリカの田舎娘の体型を見られると思うと、今から心が踊りますわ――」
冷静さを装いながら、言葉の端々に嫌みと怒りが滲むリンスロット――。