適当魔法少女・りおん!!

「じゃあ、りおんさん、私達も行きましょうか――」


「わかりましたぁ――」


諦め気味のりおん――。



「私のポーター、月下美人(げっかびじん)です――よろしくお願いしますね――」


先に、数メートル宙に浮いているひばりが、甲斐甲斐しく「彼女」を見つめ、りおんに紹介した――。



「はぁ、またあいつらの下らん喧嘩の仲裁かよ、ひばりぃ――あーーっ、かったりぃ――」


「まぁまぁ、月下さん、そう言わずに――これからは、りおんさんも一緒ですから――ねっ――」


「ちっ、しゃーねぇーなっ――」


目を細め、宥めるひばりに、渋々と月下美人が同意した――。


「あ、あれっ、何かひばり様のキャラと真逆のポーターさんですね――」


ひばり同様の、淑やかな趣を想像していたりおんは、彼女の口の悪さに少したじろいだ――。


「はぁぁぁあっ、何か文句あんのかいっ、デブリクラッシャーのりおんちゃんよぉっ――」


りおんの意を鋭く察知した月下美人が、もの凄い「剣幕」で睨み、迫る――。



「デ、デ、デブリクラッシャーって、何ですかっ――クラッシャージョウ的なネタでしょうか――」


「何言ってんの、ったくよっ――」

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