適当魔法少女・りおん!!
「では、現時刻から一週間です――」
プロテクトを施されたステッキさんが、鞄に戻る――。
「まぁ、停止中にダークエネルギーが出現し、りおんさんに出撃要請が必ずしもある訳ではありませんから実質的には、無罪放免という事でしょうね――」
「鏡花先生、本当にこんな軽い処分でいいのでしょうか――」
「これで2回目ですよ――正直、退職なんて事も覚悟してたんです――」
「――なのに、事実上の無罪放免――それに、デブリの時だって転校、引っ越し、高層マンションの上層階へのグレードアップ――」
「あっさりと、とんでも事態を受け入れる父――」
「何か、隠し事がわたしにあるんじゃないですか――」
「りおん、もういいだろう――」
鏡花があざとさを含め言い、りおんが「反抗」し、ステッキさんがたしなめる――。
「では少し補足しましょうか――」
鏡花が少し語気を強め、りおんに応じる――。
「もう知っていると思いますが、りおんさんが今回破壊してしまったのは、アメリカ合衆国、国家安全保障局が運用する軍事衛星のひとつです――」
「勿論、アメリカ政府からは厳しい抗議と、何故こんな事になったのかの詳細な説明及び補償を監理局に求めて来ました――」