それでも君が好き
私と瞬の関係
「菜穂ー!!もう瞬くん来たわよー!」

「はーい」

え、うそでしょ。と心の中で思いながら学校の準備をする。

靴をはいて玄関を開けると予想通りに瞬がたっていた。

「瞬、お待たせっ」

「うん」

私の言葉に相づちを打つ瞬。

「ほんっと、いつもごめんね」

歩きながら横で歩く瞬に謝る。

いつも遅くなってしまう私を待ってくれる。

申し訳ないと思いながらも一緒に行くことを断りはしない。

それは__私が瞬を好きだから。

「いいよ。俺がしてることだから」

そう言いながら私の頭をポンポンと叩く瞬。

太陽に当たる瞬の笑顔は私を再度惚れさせるには十分だった。

心臓が一気に早くなるのは自分でもわかった。

____はしから見ればカップルみたいに見えるかな。

そうだったらいいのに…。



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