それでも君が好き
甘いキス
そう心の中で思いながら歩いていると
「あれ?菜穂?どうしたの?そんなに落ち込んで…」
前方に私が落ち込んだ原因、瞬がいた。
愛花ちゃんと付き合っていると思うと無性に泣きたくなった。
だから、思わず言ってしまったんだ。
自分が聞きたくないのに…。
涙がこぼれ落ちないように慌ていってしまったんだ。
「瞬と愛花ちゃんって…っ、付き合っている…のっ?」
そう言った瞬間言ってしまった、と後悔した。
言ってはいけなかった、と後悔した。
瞬は…驚いていた。
ただ、たんに驚いていた。
「菜穂…知ってたんだ…」
「…うん」
そりゃあ、知ってるよ。
彼女本人から聞いたもん。
でも、でもね。
わがままだけど、
わがままなんだけどね。
否定してほしかった。
聞いたのは私だけど、付き合ってないよ、って言ってほしかった。
「あれ?菜穂?どうしたの?そんなに落ち込んで…」
前方に私が落ち込んだ原因、瞬がいた。
愛花ちゃんと付き合っていると思うと無性に泣きたくなった。
だから、思わず言ってしまったんだ。
自分が聞きたくないのに…。
涙がこぼれ落ちないように慌ていってしまったんだ。
「瞬と愛花ちゃんって…っ、付き合っている…のっ?」
そう言った瞬間言ってしまった、と後悔した。
言ってはいけなかった、と後悔した。
瞬は…驚いていた。
ただ、たんに驚いていた。
「菜穂…知ってたんだ…」
「…うん」
そりゃあ、知ってるよ。
彼女本人から聞いたもん。
でも、でもね。
わがままだけど、
わがままなんだけどね。
否定してほしかった。
聞いたのは私だけど、付き合ってないよ、って言ってほしかった。