それでも君が好き
最悪…と思いながら帰った入学式。

不運な私を恨みたいくらいだ。

でも、そんな七組も私は好きになった。

みんないい人達ばかりで人見知りな私もすぐクラスの人と打ち解けた。

「あっ菜穂ちゃん、おはよー!」

教室に入ると元気で可愛らしい声が聞こえた。

そんな声の主に

「おはよー!」

私も負けじと挨拶する。

__その元気で可愛らしい声は…私の友人

草野 愛花(クサノ アイカ)

名前までかわいいから私もちゃん付けにしちゃうくらい。

きっと彼氏とかいるだろうな~と一人思う。

入学式の時に話しかけられて仲良くなった。

入学式から二ヶ月経っているけど今だに瞬と幼なじみなことも話してない。

次期に話したい、と思っているけどまだ、話す気にはなれない。

___この考えが取り返しのつかない事にならないなんて思いもしなかった。

私が自分の席に着くと、愛花ちゃんが凄く笑顔な顔で近寄って来た。

「ねぇっ!!ちょっと聞いてよ!!」

「なに?」

そんな大声出さなくても聞こえるって…。

そう心の中で呟きながら呆れ顔で見る。

「聞いて驚かないでよ?」

「…驚かないよ」

何に驚くんだ。

そんな自信満々なら早く答えてよ。



< 3 / 45 >

この作品をシェア

pagetop