それでも君が好き
「はーい。菜穂ちゃんも行こ?」

まさか、私も行くなんて思いもしなかった。

瞬達の話を聞くなんて。

聞きたくないよ。

そう思いながらも、歩を進めた。

瞬は私も来ている事に関して、あまり、驚いてはなかった。

「菜穂ちゃん、この人がわたしの彼氏の、瞬くんだよ。知ってる?」

愛花ちゃんは私と瞬が初めて会ったと思っている。

さっきも会ってたのにね。

「うん、知ってる」

小さい頃から、ずっと瞬だけを見てきた。

知らないはずがない。



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