音
「そう言えば水沢さんコンクールとか出てないの?」
ある時片倉くんは私に聞いてきた。
「えっ?」
私はピアノの手を止めて片倉くんを見る。
「だから、コンクールだよ!ピアノの」
「あっ……まぁ…うん出てないかな。」
「えっ?ピアノ習ってるんだよね?」
「うん、昔はやってたけどね」
私はピアノから手を離す。
あまり……この話はしたくないな。
「昔って小さい頃?」
「うっうん、小さいときにやってたけど、なんかやめちゃった。」
私は無理して笑う。
「何で?」
「えっとー……上手くなくてね。さてと……」
私はバックを持つ。
「今日は帰るね。」
「えっ、ごめんなんか変なこと言っちゃった?」
「そんなことないよ!ただ、今日買い出し頼まれてて……だから帰るね。」
私は笑顔で言う。
「また……来ていいからね。」
「ありがとう。」
片倉くん……ごめんね。
ごめん…ごめんね。
私がコンクールを出なくなったのにはちゃんと理由があるんだ。
ある時片倉くんは私に聞いてきた。
「えっ?」
私はピアノの手を止めて片倉くんを見る。
「だから、コンクールだよ!ピアノの」
「あっ……まぁ…うん出てないかな。」
「えっ?ピアノ習ってるんだよね?」
「うん、昔はやってたけどね」
私はピアノから手を離す。
あまり……この話はしたくないな。
「昔って小さい頃?」
「うっうん、小さいときにやってたけど、なんかやめちゃった。」
私は無理して笑う。
「何で?」
「えっとー……上手くなくてね。さてと……」
私はバックを持つ。
「今日は帰るね。」
「えっ、ごめんなんか変なこと言っちゃった?」
「そんなことないよ!ただ、今日買い出し頼まれてて……だから帰るね。」
私は笑顔で言う。
「また……来ていいからね。」
「ありがとう。」
片倉くん……ごめんね。
ごめん…ごめんね。
私がコンクールを出なくなったのにはちゃんと理由があるんだ。