背番号1 ~白球にのせた恋心~


  「先打つ?」


  『いや、投げ込みしてから』


  「じゃ、キャッチャーは…たかとー!ちょいきて!」


  〈なにー?〉


  「ピッチング受けて。叶くんの」


  〈あー、うん。わかった。〉


  「じこしょーかいする?」


  〈んじゃあ、友坂 貴斗(トモサカ タカト)です。よろしく。〉


  『こちらこそ』


  「はい、じゃ。がんばって」


   そう言って私はバッターボックスに立つ。



< 25 / 64 >

この作品をシェア

pagetop