背番号1 ~白球にのせた恋心~


  「いたい!離してよ!!」


   捕まれている左手が痛い。


   それでもこいつは歩き続ける。


  「離してってば!どこ行くのよ!」


   パッと手が離された。


  〔この辺でいいか…〕


  「は?」


  〔だから話があるっていっただろ!〕


  「あ、うん。そうですね?」


   …?


  「で?なんですか?」


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