背番号1 ~白球にのせた恋心~


  『いいからしゃがめ。投げるぞ』


  〔おう。〕


   叶くんの投げたボールは驚くぐらい速かった。


   しかし、それを章悟は難なく捕る。


  「うそ…」


   普通にできるどころじゃない。


   上手い…


  「叶くんはピッチャー?」


  『うん。いちおうエース。』


  「章悟はキャッチャーだったの?」


  〔いや、俺どこでもできる。〕


   スゴすぎるよ。この二人…


   この二人が試合に出てくれれば勝てる!


   期待に胸をふくらます。




  


  
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