背番号1 ~白球にのせた恋心~
「で…野球はできるの?」
そこが本題だ。
[そりゃあもう!運動神経メッッチャいいから!]
「いや…その…カノウくんは野球経験者なの?」
[しらなーい。聞いたことないもん。]
「あ、そう。じゃあ行きますか」
[どこに?]
「二組。カノウくんのとこ。」
[えぇ!!むりだよー!叶くんもてるもん。かっこいいし]
モテると無理なのか?
「カノウくんがカッコいいのはわかったから…行こ!」
[えぇぇ!ホントに行くの?]
「ほらハル、速く!授業始まっちゃうよ!」