背番号1 ~白球にのせた恋心~


  「ごめん…」


  〔いいけど、なんで?〕


   強がってみたものの、やっぱショックだわ。


  「あのね、最近女子の目線が恐いんだ…」


  「あんまり目付けられたくないし…」


  「だから、ごめんね…」


   マジか…


  〔あ、あのさ。じゃあさ、メールしろよ!〕


  「え?」


  〔俺のアド渡したろ?メールくれりゃー話さなくてすむ。〕


   話せないのはツラいが、メールできるのはうれしい。


  「ごめん、ケータイ持ってない。電話でいい?」


  〔当たりめーだ!〕


  「やった!ありがとー!」


  〔おう!んじゃあな!〕


  「じゃあね!」


   よかったー…


   一瞬ビビったわー…





< 63 / 64 >

この作品をシェア

pagetop