好 き で す 。

部活

数日後・・・。

「今から、入部届の紙わけるぞ~。」

げっっっ!?

どうしよう・・・部活なんてこれぽっちも決めてなかったよ・・・。

どうしようどうしよう。


だいたいなんで部活なんて・・・

勉強に集中したいのに~・・・。


そんなことを考えていると、いつの間にか休み時間になっていた。

「ゆぅ~り!!」

咲妃が私の肩を優しく背後からたたいて驚かす

「わぁぁぁぁぁ!?びっくりしたぁぁぁ・・・」

「あれれ?そんな驚かせた~?めんご~。ところでさ、部活もう決まったんでしょ??」

「それが・・・まだ・・・」

「え~!?どうすんのー、次の時間に皆で一斉に書いちゃうって言ってたじゃん~?」

「うん・・・だから考えてるんだけど、全然思いつかなくて・・・。」

「うーん。あ!!!!陸上なんてどーお?だって優里走るのはやいやん?」

「え~・・・陸上?絶対きついでしょー・・・。」

「そんなこといったって・・・どこの部活かってきついでっせー?どうせ楽な部活といったら美術ぐらいでしょ。」

「だよねぇ・・・」

楽なのは、確かに美術だけかもしれない。

でも、美術だけには絶対入りたくない。

だって絵を描いてただ楽しむだけなんだよ?

それだったらまだ運動部のほうがましだし・・・。

中学生になれば太る時期ってお母さんが言ってたし・・・。


そうとなればやっぱり・・・運動部ですよねー・・・。


自分ではかなり自覚ないけど、咲妃が早いっていってくれてるなら一度陸上にいってみてはどうかな・・・。


よし・・・いってみますか・・・。


「じゃあ・・・陸上にする・・・。咲妃は?」

「おおお!!!陸上かぁ!!こりゃ、優里大活躍するな!!私は、バレーだよ。お互い頑張りまひょ!!」


「うん!!」


咲妃は、本当に元気がいいなぁ・・・。

部活とか・・・疲れるだけなのになぁ・・・。

そういえば、咲妃って・・・。


「そういえば、咲妃って好きな人いたっけ?」

「ええぇ?!急にどったんですか!!」

「いやぁ・・・なんとなく・・・?」

「もちろんいるよ!!!先輩なんだけど・・・むっちゃかっこいいんだよね!!!ちょうどいい声の低さでかっこよくて背が高くて・・・」


「へぇ・・・そうなんd・・・ってえええええ?!」

かっこよくて、ちょうどいい声の低さで・・・背が高くてって・・・

どう考えても、こないだ教室の場所をおしえてくれたあの人しか

頭の中からでてこないんですけど?!


えええ。ウソでしょ。


本気であの人モテるんじゃん・・・。

部活とか何に入ってるんだろ??

なんか部活が同じだったら、周りがうるさくなりそうで怖い・・・。


あの人だけとは部活が重ならないように・・・ってまさかねー。


あんなかっこいい人が陸上な人なわけないじゃん~。

期待しちゃだめだよ。自分。


「どうしたの?」

「あ・・・何でもないよ!!頑張ってね!!」

「あ~うん~」

チャイムが鳴った。


入部届には陸上部と書き記した。

「これでよしっと・・・」

放課後、一人だけど、陸上部のとこ見に行ってこようかな・・・?


場のふいんきというものを確かめておかねば・・・!!

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