告白宣言♡
(えーー?)


何故か宮野の顔が赤い。


「照れちゃったの?」


「ちっげーよ!」



(ーーですよね)



「本当に冗談だった訳?」



バチリと目があって、不覚にもドキッとしてしまう。



(すごい綺麗な目ーー)



宮野の透き通った目に見つめられるとどうしていいか分からなくなる。



こうしてじっくり見るとやっぱりモテるのも納得できるくらいかっこいいなと感心してしまう。



でも今はそんな風にただ見てるだけでいい状況じゃない。



宮野にあたしが成宮を好きだってことは絶対知られたくない。



「うん!本当に冗談!ラインでも言ったけど今、好きな人いないから。ごめんね、ちょっと変なテンションだったからあんな冗談しか思いつかなかったの」



「でも、木下がおれと仲良くしたがってるようには見えなかったんだけどーー」



「あたし恥ずかしがりやだから、素直に態度で表わせなかったんだけど、実は前から仲良くしたいとおもってたの!」



(ごめんなさい!全く仲良くしたいなんて思ってません!)



「むしろ、成宮はあたしのタイプじゃないし」




(めちゃくちゃ成宮がタイプだから)



苦し紛れの言い訳はどんどん加速していく。



頭で考えるよりも先に口が勝手に思ってもないことを言ってしまう。
< 10 / 34 >

この作品をシェア

pagetop