告白宣言♡
(ちょっと待ってーー)



よく考えるとあたしが宮野のこと好きなように聞こえてこない?



おそるおそる宮野を見るとニヤッと口元を歪ませていた。



そして、あたしの方に距離をつめようと近づいてくる。



無意識の内に、数歩下がるけどすぐに体育館のドアに背がついてしまう。



「へえ、実はおれと仲良くしたかったんだ」



宮野はドアに手をつき、あたしを楽しろうに見下ろしてくる。



「う、うん」



この近距離にとまどいながらも何とか嘘を突き通そうとする。



「そっか」


そう小さく呟いたのを聞きながら、あたしはどんどん近づいてくる宮野のことをただ見ていることしかできなかった。



触れ合うか触れ合わないかくらいの一瞬ーー、あたしの唇に何か柔らかいものが触れたと意識した時には宮野の顔は離れていた。



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