カラフルデイズ*





「え……?」









『いきなりこんなこと言われても困るよね…!でも、彩ちゃんには背中押してもらったし、言わなきゃダメかなって!』










「あ、そか。えっと…」









どうしよう。
言葉が見つからない。










『球技大会の日にさ告白したの。でも、ごめんって。友達としてって言われちゃって…』










「うん」









『でも、まだ5月だし高校生活はこれからかなって思ったらなんだか意外と平気だったかなー。』










「え????」









『いや、そりゃフラれたのは悲しいけど、これで気まずくなるのはいやだし、彩ちゃん見てたら元気出てきた!』










「え、いやあ、そんな元気かなー?そう思っていただけたら嬉しいけどなー」








『だから今度は彩ちゃんの番だよ!!』










「へ????いや、まって。好きな人いないんだけど…」










『できたらでいいから!そしたら今度はわたしが背中押すよ!』










「あー、うん!ありがとう!」










今まで見てきたなかで1番吹っ切れた梨於ちゃんを見た。




だけどまぶたが赤くなってて
あたしが屋上来る前に泣いてたんだろうな。







梨於ちゃんが屋上をあとにして




隆平が梨於ちゃんをなんで降ったんだろうってずっと考えてた。






あとは今日の朝何事もなかったように接してきたこと。







梨於ちゃんがもし隆平と付き合ったとして、
素直に喜べるあたしがいたのか。っていう疑問も浮かんできて






頭の中が、ごちゃごちゃ…
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