カラフルデイズ*
昨日のことが気にかかる。
でも
“倉内にはわかんねーよ”
と言われたし。確かになにもわからない。
『彩ー。またなんかあった??』
「あー、うん。実はね…」
梨於ちゃんのこと、
昨日のこと
ここまでのことを話した。
『まじかっ。梨於ちゃんって子振られちゃったのか。』
「うん。ってかあたしが聞きたいのはそのことじゃなくて!隆平があんな言い方するの初めてでさ。」
『んー。じゃあ彩は永山がずっと笑ってるところしか知らなくてよかったってこと?』
「え?」
『永山のいいところっていうかそーゆー部分しかしらないまま関わっていたいっていうこと?』
「そっ、そーゆうわけじゃないよ。』
『じゃあ、今は知るべきだよ。』
「知るべき???」
『うん。まだ高校になって知らないことばかりだし、知らないところを知って動揺すんのは当たり前じゃない?だから、自分がもっと知りたいって思うならこれからもっと接していけばいいし。』
「そっか…なるほど…」
隆平がいつも笑ってるとこしかみたことなくて、
みたことないところ見たからって勝手に変に気使っちゃってバカだなーあたし。
「仁美、ありがとね!本当に考えることとか相談の答えとか大人だね!」
『なにそれ笑笑。少しでもためになったらよかったよー』
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放課後。隆平いるかなーって思って
1組に行って見たけど隆平の姿は見当たらなかった。
「今日は先帰っちゃったのかな。」
いつも一緒に帰ってるわけじゃないから多分先帰ったんだろうな
[倉内さん???]
朝会った安田くんに声をかけられる。
「あー!どうも…」
[隆平??]
「え、いや、まぁ…」
[多分先帰っちゃったと思う!呼び止めておけばよかったわー]
「いやいや!たまたま一緒に帰るときがあるだけなんで…」
[あー、そか!]
「あ。あと倉内さんじゃなくて倉内でいいです。」
[お、おう!了解!]
学校を出て駅まで帰ることに。