天使の声
「悠は部屋に入ってこないもの。流くんと違ってね。」

「そーなんだぁ。案外臆病なんだね。悠くんって。」

「臆病も何も悠は至って普通だよ。流くんがおかしいのよ。」

「流がおかしいの?それは何で?」

「普通の男の子が女の子の部屋まで朝行って普通起こす?」

流がおかしい。そう瑠那は言った。

まぁね。私もうその辺麻痺してるから。

そんな会話をしながら流をちらっと横目で見る。


< 6 / 26 >

この作品をシェア

pagetop