天使の声

毎朝の日課。

芙嘉の部屋に行き、起こす。

俺の日課。

唯一、芙嘉には裏の顔を見せる。

幼馴染だから・・・。

ううん。じゃなくって好きなんだと思うから。

芙嘉の特別になりたくって。

最初は芙嘉の部屋まで起こしに行くこと、むしろ芙嘉と学校に行くこともためらった。

でも芙嘉のお兄さんの涼介くんが、

「お願いだ!!もう芙嘉を起こすのめんどくさいんだよ!!俺、正直芙嘉があんな寝起き悪いとは思わなかったんだ。」

そんなこと言われたら、尊敬する涼介くんの力にならないわけにはいかないだろう。
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