王宮の白ウサギ
「........」
しばらくの沈黙があたりに渡る....
だが、その沈黙もすぐに終わり
どこから現れたのか、燕尾服の眼鏡をかけた男に黒い銃を突きつけられた。
「王子から離れろ。....言っとくがこの銃は本物だからな。」
スススッーと背中に寒気が走る....
「圭....銃しまって。私は大丈夫だよ....」
私の下から声がした....
やっと現状を理解した私は押し倒している男を自由にした。
「よっと....はは、痛いなぁやっと自由になったよ」
のそりと立ち上がって怒ることもなく男笑った....