からまる糸
歩み
幼少期
私は小学校の時に、常に母の脇に
いた。
その頃、私の父親が居ないことは
知らされていたが、特に気にする事
はなかった。
但し、私の母が気にとめるように
何回か私に問いかけるように話をし
ていた。
その時に父親と覚束なさすぎでは
あるが、三度以上繰り返し出逢った
と僅かな記憶が残っていた。
でも、それは単に出会ったことを
何かの暗示でそう思って設定された
だけなのかも知れない。
それだけのことかも知れないが、
私は彼に暗語を知られていなければ
幸せな生活を経験出来たかも。
私はそのとき、新たなる彼に譲り
渡されたのかも知れない。