KISS


「…ごちそうさまでした!!」


「…もう食べたの!?」


本当に食べるのが早い。



「だっておいしかったから。」


…誰だって。
きっと自分の作った料理、おいしいって言われて嬉しくない人なんてなかなか居ないと思う。

その言葉を…レンに言われると、ドキドキする。


「…そう…」


「うん。…ねえ、ヒナ先輩?」


「なに?」


「ヒナ先輩って本気で人のこと好きになったことある?」


「ない。」


レンがこんな話してくると思ってなかった。


「即答かー…」


「レンは…どうなの?」


かなり気になるところ。
だって、レンが誰かに恋してるとは思えない。

少なくともあたしが知らない子。


なんだろうな……

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