KISS


「でさ、緋崎の好きな人ってどんな子?」


「…んー…と…

目が大きくて、かわいくて、一見しっかりしてそうなんだけど、実は中身もかわいくて…それからー…」


レンは、好きな子の特徴、性格。
ベラベラ話しだした。


「…本当に好きなんだね。」


なんだか、いつもキスしてる相手にそこまで好きな人が居るって事は…

微妙な心境。


「うん。本当に好きだよ。」


なぜか…

ぐさり。

とささるレンの言葉。


「レンに告白されたらその子OKするんじゃない?」


「…それはないよ。」


暗くなるレンの顔。


「だって、その人には彼氏がいるし…
きっと俺の事なんか眼中にないんだと思う。」


「…そっか。」


なんだかつられて暗くなってしまった。
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