KISS


レンは、誰と行くのかな?

脚もまだびっこひいてるけど、少しずつ歩けるようになってきたし…。


「ヒナ先輩。」


「わっ!!」


「なんで驚いてるの?」


レンの笑った顔…―――


好きだな。


「ねえ、ヒナ先輩は…

ごめん。やっぱなんでもないや。」


「は?」


そう言って去ってしまった。


何が言いたかったんだろ…―――



時間は、嫌でも過ぎていく。





その日は、レンとほとんど話せないまま家に帰った。
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