KISS


―――

「何したい?」


ヒロはあたしに聞いた。


「なんでもいいよ。」


「いや…ヒナの好きなところ行こうよ。」


ヒロは…
去年もそうだったけど…


あたしと祭りをまわる事が楽しみなのかな?


何かに楽しみな様子もなくて。


「…じゃあ、かき氷食べたい…」


「じゃ、行こうか。」




ヒロのトナリにいるあたしは、じろじろ見られて。

ヒロは満更でもない様子だった。



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