KISS
「帰れる?」
「・・・うん。大丈夫。」
「・・・・・・うーん。やっぱヒロタカ先輩に送ってもらいな!!
もう部活終わるから。」
「あ・・・うん。」
「・・・・・・あっ!!」
緋崎レンはいきなり大きな声をあげた。
「な・・・なに・・・?」
「俺さ、確かに緋崎レンなんだけど
堅苦しいから、レンって呼んでよ。」
ね?
とあたしに同意を求める。
「・・・解った。」
素直に返事すると、
「レン」
は満面の笑みを浮かべて走っていった。
「・・・やっぱ、走るの速いし・・・。」