KISS


「ひーなー。帰ったよ。レン。」


「うん…」


「アンタ…そんな顔して…
素直に好きって言えばいいじゃん!!」


「…っ…」


ボロボロ。だった。


頬につたる涙。

愛しいレンの声。
笑った顔……―――


「傍に居たい…」


もう一度、傍に居たい。

キスしたい。
大きな腕に抱きしめられてみたい。



もう、叶わない。

解ってる。


でも……

やっぱり傍に居たいよ…―――
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