KISS
第1章◆侵食
『ピンポーン…』
朝の7時50分。
必ずあたしの家のインターホンは鳴る。
「おはよう。ヒナ。」
「…ヒロ。おはよう。」
ヒロはあたしの彼氏。
本当は「ヒロタカ」って名前なんだけど、
長ったらしいから「ヒロ」にした。
ヒロは意外にそれを気に入っていた。
「ヒナさー、今日は何の日か覚えてる?」
「…え…?」
今日は6月2日。
一体何の日だったのだろう。
憲法記念日、
文化の日、
天皇誕生日、
父の日、
母の日……
どれもあてはまらなくって。
あたしはぶっきらぼうに、
「知らない。」
と答えた。
朝の7時50分。
必ずあたしの家のインターホンは鳴る。
「おはよう。ヒナ。」
「…ヒロ。おはよう。」
ヒロはあたしの彼氏。
本当は「ヒロタカ」って名前なんだけど、
長ったらしいから「ヒロ」にした。
ヒロは意外にそれを気に入っていた。
「ヒナさー、今日は何の日か覚えてる?」
「…え…?」
今日は6月2日。
一体何の日だったのだろう。
憲法記念日、
文化の日、
天皇誕生日、
父の日、
母の日……
どれもあてはまらなくって。
あたしはぶっきらぼうに、
「知らない。」
と答えた。