KISS



「…じゃあ本当に…」


「本当に。

ねえ、ヒナは?」


「…あたしは…」


あたしは、初めて会ったときから惹かれてた。
でも…そのときはまだ気づかなくて。




「初めて、レンと話したときから…

きっと惹かれはじめてた。」


「…え…」


「あたしも初めて本気で人を好きになったし、
初めてキスしたし。

レンと一緒だね。」


「…うん…」


綺麗な笑顔は夕日に溶け込んだ。



そして、あたし達はまたキスをした。
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