KISS


―――

あたしの家へついたころには、もうすでに真っ暗で。



「…疲れた?」


「ううん。大丈夫。」


久しぶりに会話をした気がした。



「あのさ…ヒナ…。」


「なに?」


「…すんげー恥ずかしいんだけど…」


「なにがっ!?」


「今から言うこと。」


「早く言ってよっ!!」




あたしは笑いながら言ったけれど、
レンの顔は真っ赤で。


それも真剣な顔で。


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