KISS


「なあ、ヒナ。

結婚して、一緒に住んで。
いつも一緒に居れて、
「またね」も
「バイバイ」も言わなくてすむんだよ。

「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」

なんだから。
それまで待ってよ…」




なんだか真剣な顔で言ったレンがかわいくて

「ぷっ…」

と笑ってしまった。




「なんで笑うんだよ!!」


「だってかわいいんだもん!!」


「…で、解ったよな?」


「うん…。」


「じゃあ…

行って来ます。」


「…うん。
行ってらっしゃいっ!!」
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