KISS


次の日の朝は、迎えに来たヒロをまともに見ることができなかった。


あたしは最低だ。





大嫌いなレンとキスをした。

大嫌いなのに・・・



拒まなかった・・・



「ヒナ・・・?」


「・・・何・・・??」


「なんか今日元気なくない?
具合悪いの・・・?」


心配してくれるヒロ。

なんであたしは・・・・・・


こんなに優しいヒロを・・・


「・・・ううん。昨日よふかししちゃったから・・・。」


「そっか・・・ならいいんだけど・・・」



ヒロの手が絶対に離れないように強く力を入れた。


そしてあたしは微笑んだ。
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