KISS
そうして朝の7時50分。
あたしの家のインターホンは鳴る。
『ピンポーン』
それは、ヒロがあたしを迎えに来た合図。
「ヒナ、おはよう。」
「おはよ。」
今日もヒロは優しい顔して微笑んでる。
よく、疲れないよな・・・。
なんて。普段あたしがあんまり・・・いや・・・ほとんど笑っていない証拠かも。
「昨日さー、レンにいっぱい俺とヒナの事聞かれたんだ。」
「へ?」
レンが・・・?
「どうやって付き合ったとか、どっちから告白したとかしつこく聞かれてさ。
アイツ恋バナ好きなんだな。」
「あはははっ・・・なにそれっ。」
変なの。
すっごいおかしい。
「ヒナ今日楽しそうだね。」
ヒロはうれしそうに答えた。