KISS
―――
「んじゃあ・・・俺・・・そろそろ部活行かなきゃ・・・。」
「・・・うん・・・。」
あの大嫌いなレンが居なくなるというのに、あたしはなぜか寂しさを覚えていた。
「・・・もしかしてヒナ先輩寂しいの?」
「ちがっ・・・」
「じゃあ、待ってて。俺のこと・・・。」
「え・・・?・・・きゃっ!!」
投げられた鍵。―――
「ちょ・・・ちょっと・・・。コレ、レンの家の・・・」
「それ、俺だと思って持ってて!!」
そういって走っていった。
・・・鍵渡されたんじゃ帰れないじゃない・・・―――
レンの馬鹿・・・。
ってか・・・
ばれちゃうって!!ヒロに・・・。
一緒に帰るって事でしょ?レンと・・・。