KISS
「何考えてるのよ・・・」
とりあえず待ってるしかないから、教室の窓を開けて校庭を見た。
レン・・・
やっぱり走るの速いなあ・・・
あんなに走ってるのに息が切れる様子もなくって・・・・・・。
それに・・・遠くから見ても、目立つ。
綺麗な顔。
・・・完璧なレン。なんであたしにキスなんて求めるの?
わけわかんない。
レンはきっとあたしみたいに遊んだことも無いだろうし、もっとかわいい子から告白とかされたことだってあると思うのに・・・―――
なんで?
どうして?
どうしてあたしは・・・―――
こんなにレンのことばっかり考えてるの・・・?
込み上がる訳の解らない感情。
「ヒロっ・・・・・・!!」
消して・・・―――
苦しいよ・・・―――
ヒロ・・・・・・