もっと★愛を欲しがる優しい獣

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ホテルでランチを済ませ、ぶらっと街でウィンドウショッピングをして、のんびりしたふたりきりの時間を堪能すると、あっという間に時刻は夕方になった。

私達は途中で立ち寄ったカフェで買ったワッフルをお土産にして、たっぷりお腹を空かせて帰宅したのだった。

「ただいま~」

「おかえりっ!!」

帰ってくるなりひろむが跳ねるように走ってきて、そのまま足に抱きついてくる。

「まだ荷物も置いてないのにひろっむたら……。重いでしょう?」

お姉ちゃんがいなくてよっぽど寂しかったのかしら?

ひろむが甘えるようにいやいやと駄々をこねるものだから、このままでは靴も脱げない。

「ひろむくん、お姉ちゃんが着替え終わるまで待っていようか?」

見るに見かねた鈴木くんが私の言いたいことを代弁し、ひろむを抱き上げる。

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