もっと★愛を欲しがる優しい獣
“優しくするから”
……細身に見えるのに服を脱ぐと、程よく筋肉がついていることがわかって。
“もう可愛い。たまんない……”
……力強く抱き締められれば、息が苦しくなるほどで。
“ねえ。好きって、もう一回言ってみて?”
……甘く囁かれて強請られると、応じずにはいられなかった。
(もう、だめ!!)
この間の出来事を振り切るように、顔を左右に振る。思い出すだけで顔が真っ赤になった。
(……お風呂でも入ろう)
これ以上、鈴木くんの顔を眺めていたら、こちらの身体が持ちそうにない。
そう思って立ち上がろうとした瞬間、いきなり視界が反転した。
「ひゃっ!?」
頭からブランケットを被せられソファに押し倒されれば、目の前に鈴木くんの顔が迫っていた。