ダイスキなアイツ──後輩へ──

レイと俺

俺が 森麗仁───レイと付き合ったのは1年の5月だった。

俺は、レイとクラス委員をやっていた。

レイも俺も、まじめで信頼されていたからだと思う。( 自分で言うが。)



────────────────





────1年前────

「 森、北里。これ提出だった!ごめんなー今頃気付いて…。
悪いけど、これ顧問の先生に渡しといて。あ、今日までだよ。」


担任の伊夏先生が笑いながら俺に三枚のレポート用紙を手渡した。

「え、ええええええ!? 」

俺は驚愕した。

今日、家でリュウとゲームする予定だったのに。

くそー伊夏め、覚えておけよ…


「 わかりました。出しておきますね! 」

隣から湧いて出るのは…森麗仁

同じクラス委員だ。




なんでそんな気前よく引き受けるんだよ、森め…。

文句くらい言わせてくれよ〜


俺からレポート用紙を奪い取ると先生に笑顔で応える。


「 レポート用紙ありがとうございます!じゃあね、センセ!」


「 また明日なー頑張れよー!!」


俺は呆れながらも、笑顔で伊夏に手を振る森をただぼんやりと見つめていた。


あーファンタ飲みてー











< 10 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop