彼=浮気【完】
「私が何度別れたら?って聞いても首を縦に振らなかったよね。よく頑張ったね、よく耐えたね」
「うぅっ……!!」
「ずっと彼氏を信じてたんだもんね。わかってほしかったんだよね」
「しずっ……ほぉっ……!!」
「ニコはたくさん悩んだし、苦しんだ。今はもう考えなくていいんだよ」
「うああぁぁ……!!」
私はずっと静歩に抱きついてた。
静歩はずっと私の背中をさすってくれてた。
ずっと、ずっと。
「静歩……」
「ん?もう落ち着いた?」
「うん、ありがと……」
「これから…どうする?」
「………もう、カナちゃんのことは忘れる!」
「…そっか。あ、ご飯は?まだ?」
「あ、食べ忘れてた!」
「じゃ、よそってくるわね!待ってて!」
「うんっ!」
静歩、ほんとに優しいな。
こんな私のことを信じてくれて…ありがと。
「はい、どうぞ!今日はスープと照り焼きチキン!ニコ、好きだよね?」
「うん、大好き!」
「ならよかった!ほら、食べな?」
ご飯を食べ、お風呂に入った。
たくさんの話をして、その日は眠りについた。
「……コ……ニコっ!」
「ん……?」
「おっはよ!!ね、遊びに行こう?」
「え!?今日……学校だよね?」
「そうだけど、今日はサボってさ?ほら、早く準備して!行くよ!」