彼=浮気【完】
やっぱり、若い体で子供を産むことは難しいのかな?
すごく不安だな……。
「ニコ?」
「あ、え、な、何?」
「……大丈夫!今から赤ちゃんの状態見るんだから、まだ決まってないこと考えないの!」
「………そうだね!」
検査受付の方に紙を提出して、
検査室の前で雑談をしながら順番を待った。
「狐舞さーん、狐舞 虹恋さーん!」
「は、はい!」
「狐舞 虹恋さんね!じゃあ、私についてきてね!」
そういって検査室に案内された。
「じゃあ、そこに服を脱いで横になってくださーい!胸とかはタオルがあるからそれで隠してね!」
そういって一旦検査室から出て行った。
その間に急いで脱いで横になった。
「お、準備できましたねー!それじゃ、始めますねー!」
お腹の方にジェルを塗り、機械で子宮内を見る。
「あ、みーつけた!ほら、見えますか?」
画面をこちらに近づけてくれた。
「わ、ちっさい……」
「まだ性別はわからないわねー…。この大きさだと……5ヵ月ぐらいね!」
「5ヵ月………」
確かにカナちゃんとの初めての日と一致する。
やっぱり…カナちゃんとの子…。
「……ワケありのようね」
「へ?」
「顔、すごく怖いわよー?何があったかはわからないけれど、子供は大切にね!命は一人一つ。無駄にしちゃあダメよ?」
「……はい!」
「うん、よろしい!それじゃあ、結果は私が送っとくから診察室に行きましょうか!それで、これからどうするかは決めて下さいね!」
「わかりました!」
「服着たらそのまま診察室に行っても構わないから!それじゃ!」
服を着て、急いで静歩のところへ急いだ。
「静歩っ!!」
「ニコ、病院では走らない!」
「ごめんごめん!あのねっ!赤ちゃん、いたよ!!」
「え、ほんと!?」