彼=浮気【完】


「ほんとっ!!ここで、頑張って生きてるんだよ!」

「すごいねー!何ヵ月だって?」

「5ヵ月!あと5ヵ月で生まれるんだよ!」

「うん、おめでたい!じゃあ、せめてこの子が生まれるまでは隠し通さなきゃね!」

「うん!頑張る!」

「よし、じゃあ診察室に一番近い所で待とっか!」

「うん!」

私たちは診察室の前で呼ばれるのを待った。

「狐舞さーん!診察室へどうぞー!」

「はーい!」

私たちは診察室へ入り、

先生の向かいに座った。

「検査では異常なしね!赤ちゃんも、元気そうだし!それで、学校はどうしよっか?」

「お腹が目立ってくるまで通います!その後は辞めます。赤ちゃんのためですから」

少し寂しいけど…仕方ない。

「そっか。くれぐれも気をつけてね?定期検診はちゃんと受けること!はい、これは赤ちゃんの写真!お大事にね!」

「ありがとうございます!」

「じゃ、検査費用とか払えば帰れるから!何かあったらまたおいで!」

私は検査費用を払って病院を出た。

「赤ちゃん、早く生まれないかなーっ!」

「あと5ヵ月だねぇ!早く家帰ってお母さんに、報告しよっ?」

「うん、そうね!じゃ、タクシーでもひろって行きましょ!」

近くに止まっていたタクシーに乗り、

家へと帰った。

「ただいまーっ!」

「あら、おかえりー!静歩ちゃんもおかえり!で、どうだった?」

「妊娠5ヵ月!赤ちゃん、元気だったよ!」

「あら、よかったー!それで引っ越すのは学校を辞めてから?」

「うん、そうしよっかな!あ、カナちゃんが来ても絶対入れないでね?」

「はいはい、わかったわよ!」

「さーて、私は帰るね♪」

「え、もう!?」

「ニコと赤ちゃんが安全だってわかったしね!それじゃ、また明日ねー!」

「う、うん!じゃあね!気をつけてね!」

静歩は手を振り笑顔で帰っていった。

「さて、今日は赤飯ね♪」

「もう、お母さん!w」


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