彼=浮気【完】
「妊娠祝い……。なんか照れるなっ!」
「なんで照れるのよw 開けてごらん!」
「じゃあ…遠慮なく!」
開けると、4冊の本があった。
1冊は前から欲しかった、人気携帯小説。
あとの3冊は育児に関しての本だった。
男の子の名前事典、女の子の名前事典、赤ちゃんへの接し方。
この3冊。
「静歩…これ…」
「少しでも参考になればいいなって!赤ちゃんへの接し方の本はね、妊娠時期のことも書いてあるから、参考になるよ!」
「静歩、ありがとう!」
「どういたしまして!さ、早く学校行こっ!」
そういって前を歩く静歩。
でも、見えちゃった。
静歩の顔、すごく真っ赤だったよ。
照れ屋さんだなぁ、静歩は!
「照れちゃって、かーわいっ!」
「て、照れてないからっ!!」
「うっそだーっ!」
私たちは笑いながらいろんな話をした。
「学校とーちゃく!教室行こっ!」
「あ、先行ってて!職員室によりたいの!」
「そっか!じゃ、先に行ってるね!」
さて、何ていおうかな……。
きっと退学だ、なんていわれるんだろうな…。
でも、そのときは仕方ないよね。
諦めて、学校辞めよう。
コンコン ガラッ
「失礼します!」
「お、狐舞!どした?」